2019年1月29日、株式会社INEIではCONCEPT ART NITE 03を開催いたしました。
CONCEPT ART NITEとはコンセプトアーティストやコンセプトアートに興味のある方で作り上げるミートアップ。
世界で活躍するコンセプトアーティストをお招きしてご登壇いただいたり、来場者同士で語り合ったりする本イベントも今回で3回目。
その様子をレポートします。
コンセプトアート好きが”WeWork”に集結!
CONCEPT ART NITE 03の会場に選んだのは「WeWorkオーシャンゲートみなとみらい」。
INEIでもワークスペースをレンタルしている今注目のシェアオフィスです。
そこに続々集まってくる来場者の皆様はゲーム会社などですでにプロとして活躍されている方から学生、WeWorkでオフィスを借りている方まで様々。総勢70名ほどお集まりいただきました。
初めての方も2回目、3回目の方も隔てなくコミュニケーションを楽しんでおり、会場はとても賑わっていました。
豪華登壇者は3名!ここでしか聞けない様々なコンセプトアート事情
今回のゲストは
『FINAL FANTASY XV』でアートディレクターを務めているLuminous Productionsの本庄崇さん、
『Pokemon GO』や『ファイアーエムブレム』などを手がけるキャラクターデザイナーのコザキユースケさん、
そして株式会社INEIの代表でありコンセプトアーティストの富安健一郎です。
●本庄崇さん
まず最初の登壇者は本庄さん。ご自身がアートディレクションされた『FINAL FANTASY XV』の創作秘話をたくさんお話いただきました。
本庄さんが携わったのは街など大きなものから小物ひとつひとつの細部なものまで。
大変興味深いお話をされていたのですが、残念ながら大人の事情でレポートには残せず……!
普段聞けない話も直接聞けるのが、CONCEPT ART NITEの醍醐味です。
●コザキユースケさん
そしてその次に登壇したのはコザキユースケさん。
コザキさんはキャラクターデザインのプロフェッショナルです。
発表ではキャラクターデザインにおける一番大切なことのひとつである「シルエット」について詳しくお話いただきました。
コザキさんの考えるキャラクターデザインの重要度は以下の順だそうです:
- シルエット
- 表情
- 衣装などディティール
一瞬パッと目に入ったときに、一番印象に残るのはシルエットなんだそう。
なので、キャラクターデザインをするときにはまずシルエットの構成を決めることがオススメなんだとか。
「SNSでバズってるイラストって、シルエットがかっこいいことが多いんですよね。」とコザキさん。
確かに、ふと目に留まるイラストはシルエットが凝っているかも!
また、会場からは様々な質問があがりました。
「コザキさんのキャラクターのように、多くの人に愛される(=嫌われない)デザインはどのようにして作られるのか?」
という質問に対しては
「オーソドックスなデザインにすると嫌われづらいと思います。昔から残っている、時代に取り残されていないデザインは常に好かれているものなので。自分はドラえもん、ドラゴンボール、ナウシカなど、どの層にも嫌われないデザインが昔から好きだったため、その影響もあるかもしれません。」
と答えてくれました。
●INEI・富安健一郎
そして最後の登壇者はINEIの代表である富安健一郎。
今回はスライドでの発表ではなく、会場のスクリーンに映しながらライブペインティングを行いました。
毎週水曜日にYoutubeでLIVE配信している「INEIライブペインティング」と同じく、パートナーとしてバーチャルYoutuber・キラリネオンちゃんも遠方から参加してくれます。
この日のテーマは……「未来のWeWork」!使うソフトはPhotoshop。
いつものように愛用しているワコムのペンタブで描きつつ、ネオンちゃんと話しながらサクサクと作業を進めていきます。
今回はたくさんの人に集まってもらっているので、会場の皆様からの質問コーナーを設けました。いくつかご紹介します。
Q:どうやってコンセプトアートを仕事にしたんですか?
富安:自分が勉強を始めたときは、探しても全然情報が見つかりませんでした。Googleで「コンセプトアート」と検索しても、3件くらいしかヒットしなかった時代です。これは日本では働けないなと思い、海外を目指すことにしました。その頃から、コンセプトアートやマットペイントの玄人が集うサイトがあったんですよ。そこに毎日のように投稿して、フィードバックをもらったり情報交換をしたりしているうちに、上手くなって仕事にもつながるようになりました。今はもう少しコンセプトアートについての情報にリーチしやすくはなりましたが、日本でももっと広めるために頑張っています!
Q:コンセプトアートが必要になるプロジェクトって、大きい規模のものが多いんですか?
富安:コンセプトアートはどんな規模のプロジェクトでも活用できるのですが、予算の都合上などでビッグプロジェクトでの依頼されることが多いです。ただ、小さい規模のプロジェクトだからこそお役に立てることもあります。イメージや目標を共有しやすくなるので、予算がないプロジェクトこそ必要なんじゃないかな、とも思ったりします。明確な指標を事前に作っておけば、予算を削減することにも繋がります。もちろんINEIに相談いただいても良いですし、自分たちでイメージを共有できるような資料を作るのもアリです。
(INEIではプロジェクト準備のために簡単な情報整理ができる「プリプロシート」を配布しております!ご活用ください)
そんなこんなであっというまに30分が経過。
「未来のWeWork」も無事に完成です。
大気汚染が深刻ではあるが、仕事はしなきゃいけないこの世界の人が選んだのは……地上から離れた宇宙船のようなコワーキングスペース、WeWorkで働くこと!詳しくみると、少しずつこの世界の事情がわかってくるイラストに仕上がっています。
▲こちらが富安が最終的に仕上げた「未来のWeWork」のコンセプトアートです。(イベント後少し加筆しています!)
楽しくて役に立つ『CONCEPT ART NITE』は今後も開催予定!
楽しい時間はあっというまに過ぎて、宴もたけなわ。
発表と発表の間には様々な場所で名刺交換をしたり、ポートフォリオを見せ合ったりしている姿を見かけました。
ご来場いただいた皆様、ありがとうございました。
少しでもこのイベントが皆さんがコンセプトアートについて考えるきっかけになれば、私達も嬉しいです。
当日の配信した映像はこちらからご覧いただけます。
次回はまだ未定ですが、また開催する予定です。
そのときはINEIのTwitterでご報告させていただきますので、フォローしてくださいね。
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