2021年8月7日から9日にかけて、『INEI ART ACADEMY − BOOT CAMP SUMMER 2021 』をCGWORLDさんにご協力をいただいて開催いたしました。

【目次】

短期間で超絶スキルアップ! BOOT CAMPのねらい

まるでゲームの中の世界 『GATHER』を使った特別なオンライン空間

絵のテクニックだけじゃない 実践的なスキルを学びまくる3日間

BOOT CAMPを終えて

短期間で超絶スキルアップ! BOOT CAMPのねらい


INEI ART ACADEMYはコンセプトアートスクールです。
これまではオンラインでの映像配信を中心にコンセプトアートの授業を提供してきましたが、BOOT CAMPは初となる「強化合宿」。3日間、受講生が同じ場所に集まり、授業を受け、絵を描き、個別指導を受けて作品の改善をし自身のスキルを強化します。
今回は緊急事態宣言を受けてオンラインでの開催となりました。

講師はINEI代表・コンセプトアーティストの富安健一郎。BOOT CAMPのポイントは3つあります

①世界的コンセプトアーティストである富安からの個別指導
少人数で開催し、ひとりひとりが十分な個別指導を受けられる環境を用意しました。それぞれの強みと弱みを把握した上でのピンポイントなアドバイスで、短期間でスキルを最大限に伸ばします。

②プレゼン能力の強化
コンセプトアーティストとして活動するにあたり必要な言語化能力を伸ばせるよう、受講生の前で発表する機会をデイリーベースで用意しました。

③同じ道を志す仲間との交流
授業以外にも交流会や休み時間に受講生同士が気軽に話し合える空間を作りました。オンラインでも同じ目標を志す仲間やライバルたちと切磋琢磨できる環境です。

まるでゲームの中の世界 『GATHER』を使った特別なオンライン空間

BOOT CAMPでは『GATEHR』というWebサービスを使い、一般的なウェビナーとは違う教室のように集える空間を用意しました。

▲GATHERを使ったバーチャル空間 右下の教室エリアに集まっています

こちらの画像からわかるように、RPGゲームのようなドット絵の空間にキャラクターになった生徒、講師、スタッフが入ります。近くに寄ると声が聞こえたり、離れると聞こえなくなったり、まるで現実のような距離感で他人と接することができます。また、同じ部屋にいるときは、全員が講師の授業を聞くことができます。

▲教室での様子

制作中はそれぞれが机に座り、机の後ろに富安が立って声をかけて回ります。受講生はそのときに個別に質問をしたりアドバイスを受けたりすることができ、会話は別の机の人には伝わりません。

絵のテクニックだけじゃない 実践的なスキルを学びまくる3日間

今回は集まったのは10代から40代の10名。学生からゲーム会社勤務の方まで様々なバックグラウンドの方が集まりました。コンセプトアートを仕事にしたい方、コンセプトアートの考え方を別の仕事で取り入れたいと考えている方など、目的も多様でした。

短期間で最大限学べるように、授業でお伝えしたのは大きく分けて以下の3点です。
・ プランニング、描くための準備方法
・ コンセプトアートに適した描画テクニック
・ 作品や工程に関するプレゼンテーション(言語化)

初日はアイディア出しと絵にするための準備

初日、まずはガイダンスや自己紹介からスタート。BOOT CAMPの心得をお伝えしました。

それから早速「アイディア100個出し」のトレーニングへ。富安がデモンストレーションを行い、マインドマップで特定のテーマからアイディアを出していきます。その中から自分の描きたいテーマを絞り、みんなの前で発表。

描き始める前の準備工程としてリファレンスを集め、サムネイルスケッチをそれぞれ20枚制作。リファレンスの集め方、使い方で苦労した人が多かったようです。

一日の終わりには今日やったことをそれぞれ発表しました。人前で発表することは、自分の考えや描きたいものを言語化するトレーニングの一環です。なかなか独学では経験できないので、みんなで学ぶ醍醐味のひとつでした。

INEIの長年の経験を惜しまずシェア! 上達ノウハウを伝授する2日目


2日目は前日に描いたサムネイルスケッチやリファレンスからコンセプトアートを制作していきます。写真から絵を描いていく工程は、初めての方が多かったようです。近景、中景、遠景をレイヤーに分け、見せ場を作り書き込んでいきます。

授業ではスピーディーかつ的確に描くあらゆる方法を惜しまず伝授。制作中は受講生が手を上げて富安に質問をし、どんどんアドバイスを受けていました。

途中で疲れた人はGATHER空間の中の「食堂」へ行き、休憩を取れます。食堂では受講生同士が交流している姿が見られました。

1日の終りにはそれまで書いた絵に自分で赤入れをし、次の日にやることを明確に。そしてまた前日と同じようにまとめを発表して、2日目も無事終了。

追い込みの3日目! 完成度を高めてプレゼンテーション

3日目は絵のブラッシュアップからスタート。ギリギリまでみんなが絵を仕上げ、午後からはプレゼンテーションの準備をしました。プレゼンテーションはひとり10分。それぞれが自分の絵についてまとめ、BOOT CAMPの総括とあわせて発表しました。

▲一部受講者の作品

プレゼンテーションを終え、この3日間で全受講生の視覚化スキルと言語化スキルの向上を改めて感じました。富安も「みなさん短い期間の中で変化があり、期待以上に上達していて驚きました。授業で教えた考え方や絵のテクニックをうまく取り入れて、自分のものにできていたように思います。」と、手応えを感じていました。

19時で授業は終了。そこからはGATHER内で打ち上げのキャンプファイヤー!同じトレーニングを終えた者同士、コミュニケーションを楽しんでいました。

BOOT CAMPを終えて

そんな白熱の3日間の強化合宿はまたたく間に終了。受講者の皆様からはこのような感想をいただきました。

「描く手順、意識するポイントなど座学→演習→見回りでアドバイスが非常に分かりやすく、アドバイスでぐっと絵が良くなった気がします。」

「ひたすら描いて見てもらうのではなく、ロジカルに組み立て方を教えてもらえたので、今回で終わらず一生いかしていける武器になる。」

「集中して一つのプロジェクトとして絵を描くこと、これを体験出来てとても楽しかったです。途中しんどかったこともありましたが、それも含めて経験できて良かったです。」

今回のBOOT CAMPから、また新たにクリエーションを広げていただければとても嬉しいです。

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