2018年11月2日に発売されますWacom Cintiq Pro 32のデモをINEIの富安が担当させていただいています。

画面がさらに大きくなって、解像度もさらに高精細になったCintiq Pro 32。

こちらのブログでは富安が感じた事を簡単にレビューします。

(この撮影のとき、他の作品制作の佳境の時期と重なっていたため、なんか疲れてそうにみえますが元気です!笑)

ファーストインプレッション

初めて見た時の感想は「おお!大きい!これで絵がサクサク描けたら気持ちいいだろうな〜。あ、デザインもスッキリしてていい感じなってる。」でした。

実際にPhotoshopを起動して描いてみると「あれ?描きやすい・・・。ペン先と絵との距離がすごく近くなってる。うんうん手も熱くならない。色もよく表現できてるし、このホイールみたいなの使いやすいな・・・」となっていきました。

そんな感想から始まったデモですが、特徴を個別にレビューしてみます。

1 大きさ

文句なしに大きいです。実際の感覚としてはA3の紙を目の前に置いている感じでしょうか。大きさだけでもやる気が出ると言うかもう絵を描く環境が整ってしまってあとは俺がやるしかない・・・という決意を抱かせてくれます笑。店舗で見たときと実際に自分の作業環境に置いた時とでは大きさの感じ方が違うでしょうから、購入するときにはそこはよく検討した方が良いですね。

2 デザイン

我々絵を描いている人たちにとってはもちろんのこと、そうではない人にもパソコン周りでの選択の要因として重要視しているのはもちろんデザインです。一日中見えているし触っていることになりますからシンプルで質感の高いものが求められます。今回のCintiq Pro 32ではその点を高く評価できます。主張を控えめにして描いている作品が主役になるようにデザインされているので描いてる絵がよりよく見えてくるかも。
あとタッチホイールが使いやすかったことも印象深かったです。画面が大きくなると色々な画面内のUIボタンに触るときに手の移動距離が大きくなって疲れてきてしまうのですが、タッチホイールに普段使う機能を当てはめておけば、その心配は無くなります。

3 描き味

一番好印象だったところはここです。まず第一に画面のガラスが薄くなってペン先が絵から浮いてる感じかなり軽減されています。本当に紙で絵を描いてる感覚に近づけば近づくほどちょっとしたズレがきになるところなんですけど、この改善によりそのストレスはかなりのレベルで無くなっています。今までそこが苦手だと思った人に是非試して欲しいです。

次に個人的に以前から気になっていた「画面が熱くて手がしんどい」問題です。液晶の性質上どうしても画面から熱を出すため、その上に手を長時間手を置いて絵を描いているとその熱がじわじわと効いてきて手がしんどくなってくるのすが、それが大変よく改善されています!これは嬉しい。これは気にならない人もいるかもしれませんが、個人的にとても好印象でした。

4 画質

4Kになってよかったです。もはやこのサイズでないと僕の仕事としては使うのは難しいので安心しました。また色の再現度も大変よくなっています。例えばですが、凄く色の調整にこだわらなくてはならない映画のカラリングやコンプ、マットペイントなどの最終調整などは従来通り他のモニターで行う必要があるでしょうが、コンセプトアートやイラストレーション、ドローイング、モデリング等の作業ではこのモニター一つで済んでしまうかもしれません。この辺の感覚は個人差もありますので一度体感してもらうと良いと思います。

まとめ

ビデオの中でも言いましたが、まずハイエンドのお仕事をしているプロは一回試すべきでしょう。「大きな液タブ」と言う概念を一つ越えたものを感じられるかもしれません。と言うかそう言う人は当然試すでしょうから、あまりここで僕が言わなくても良いでしょうね。
意外と思われるかもしれませんが、これからデジタルで何か作りたい人に勧めたくなります。確かに大きくて価格も立派ですが、色々なものを試して試行錯誤するのであれば最初から現時点で最高のものを用意してしまうのは楽しくデジタルでお絵かきを続けていくという点から見ても大変有効だと思います。

なにはともあれ、店舗やイベントでWacom Cintiq Pro32があったら自分が普段使っているようなやり方で何か落書きしてみてください。多分面白い体験ができると思います。

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